福島でもリサイクル業者は活発!鉄スクラップ買取で引き取られた鉄はどうなるの?
不純物が無い鉄は「ギロチンシャー処理」で切り揃えられる
回収および買い取った鉄のうち、鉄板や鉄骨、ナット、ボルトなどは鉄以外の不純物が混じっていないものは、とくに処理をする必要がなくそのままリサイクルが可能です。
しかし、回収したまま状態だと扱いづらいので、加工しやすいように「ギロチンシャー」という大型で切断処理ができる機械を使って適当な長さに切り揃えられます。
鉄以外も混ざっている場合は「シュレッダー処理」で鉄分だけまとめられる
車や家電製品の場合、プラスチックやゴム、非鉄金属などでできたさまざま部品が多く使われているのが特徴です。
鉄をリサイクルする際にはそのような部品は不要なので、「シュレッダー」を使って回収したリサイクル商品を細かく破砕し、磁選機や非鉄金属選別装置鉄などを使って、鉄分とそれ以外のものに分別し鉄分のみを一箇所にまとめます。
処理されたり加工された鉄は電炉メーカーで溶かされる
処理および加工された鉄は、そのままでは新しい製品に加工できないので電炉メーカーを使って溶かします。電炉メーカーには、高周波誘導式とアーク式がありますが、一般的にアーク式の電炉メーカーを使っていることが多いです。
アーク式の電炉メーカーの仕組みを説明すると、鉄と電極に電気を流しアーク熱を発生させ、その熱を利用して鉄を溶かします。
その後は形を整えて再び鉄骨などの形で再利用される
電炉メーカーで溶かされた鉄は、用途に合わせて、H型や丸い棒、鉄板などさまざまな形に加工していきます。圧延機を利用すれば、厚さ20cmもあるスラブ(鋼片)をわずか0.8㎜もの薄い鉄板に加工することも可能です。
形を変え新しい製品となった鉄は、再び鉄道やビルの建設、車や家電製品などに利用されさまざまなところで役立てられます。